SWOT分析を正しく理解して自分自身を見つめ直す
前回の投稿では、何にリソースを割いてきたのか整理することで、
今後の稼ぎに繋がる原石を考える。ということを実践しました。
その中で、誰かの役に立てられそうか?という観点から、
私の場合、以下にポイントを絞ることにしました。
- 経営戦略やマーケティングの学習
- 余った給料の資産運用
今回は、経営戦略やマーケティングを自分の生活に応用することについて、投稿します。
さて、SWOT分析という、
よく見聞きする経営戦略のためのフレームワークがあります。
このフレームワークは、
チャンスのある所で、強みを活かそう。
そのために、事業領域の取捨選択をしよう。
という発想で整理するためのツールですが、
実務での応用は難しいと感じています。
なぜなら、以下のとおり、何をもって「強み」「弱み」とするか難しいからです。
- 「強み」や「弱み」というのは、比較対象がないと判断できない相対的なもの
- 「強み」を支えている要素は、表面化していないため、分かりにくい
例えば、twitterで多くのフォロワーを有していることを「強み」であるとして、
- 何と比較して、フォロワーが多いと呼ぶのか?
- そもそも、どんな魅力があって、フォロワー数が増加しているのか?
ということを掘り下げて考えないと、本当の意味での「強み」は見えてきませんよね?
つまり、多くの人にとって短絡的に「強み」と思えることは、
「強み」として表面化しているものを支える構成要素を説明できていない。
ということです。
そこで、ビジネスを支える「強み」を理解するには、
貸借対照表、損益計算書のメカニズムで例えるのが良いと思います。
貸借対照表とは
- 必要な軍資金を、どこから調達しているのか(資産)
- 調達した軍資金を、どのように運用しているのか(負債と純資産)
損益計算書とは
- 軍資金を運用した成果として、どれだけの収入があったのか(売上)
- 収入を得るために、何にいくらかけたのか(費用)
という要素を積み上げたものが、決算です。
この考えを、お金に限らず、時間や労力に適用すると、
以下の図のようになります。
以前の投稿からの繰り返しになりますが、
- いま「資産」と呼べるものが何であるのか
- その「資産」を形成するために、他者と比べてどれだけのリソースを割いたのか
ということが、本当の意味で他者にない「強み」と呼べるものです。
お金はともかくとして、時間は、万人にとって平等に与えられたものなので、
- 貴重な時間を、どんなことに使ってきたのか
- その積み重ねから、何を得たのか
ということが、他者にはない、自分だけの「強み」として活用できるのです。
なぜなら、自分とまったく同じ量の時間を、
まったく同じ項目へ投入してきた人は他にいないからです。
「いま」どんなこと注力しているのか?
という「表面」だけを捉えると、ブログや資産運用など、似通った動きをしている人がいるかもしれません。
しかし、「これまで」何をして生きてきたのか?
という面に目を向けると、それはまさに千差万別であって、
それぞれに「強み」として活かすべきバックグラウンドは異なるでしょう。
だからこそ、それぞれが「強み」として、
そのバッググラウンドを活用できる余地があると言えます。
これが、SWOT分析における「強み」を正しく見る考え方で、
私たちの生活に応用できる、生きたフレームワークの使い方だと思います。